PHP (Apache) 開発環境導入方法2 (+Eclipse,+mySQL)
昔の記事が古くて苦労したので、新しいものを書いて置きます。
XAMPP http://www.apachefriends.org/jp/xampp.html で一括インストール
を試したのですがApacheの起動でどうしても処理落ちするので、一つずつインストールしました。
紹介する内容は以下の通りです。
・WebサーバApache(2.0)のダウンロードとインストール
・動的Webページ生成のスクリプト言語PHP(5.2)のダウンロードと環境パス設定
・PHPプログラムがApacheサーバで実行できるように紐付けの設定方法 (httpd.conf,php.ini)
・PHP開発で使用する統合開発環境Eclipse(日本語版)のダウンロードとワークスペース立ち上げ方法
・OracleのRDB(リレーショナルデータベース)、mySQL(5.2)のダウンロードと日本語化
対象となるPCは「Windows 7 32bit」です。
★ Apache ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Apacheのサイト http://httpd.apache.org/ からダウンロードする。
Versionは「2.0.64」にすること。
現段階で最新バージョンは「2.4.3」であるが、
Windows版OpenSSLは「2.0.64」が最新なのでコレを使う。
→「OpenSSL」は「PHP cURL(後程説明)」を使う為に必要らしい。
ちなみに以下が直ダウンロードリンク。
Win32 Binary including OpenSSL 0.9.8o (MSI Installer)
http://ftp.tsukuba.wide.ad.jp/software/apache//httpd/binaries/win32/httpd-2.0.64-win32-x86-openssl-0.9.8o.msi
インストール時は
「ネットワークドメイン」と「サーバードメイン」
を聞いてくるから、
「localhost」を入力する。
インストールが完了したら、
ブラウザを開いてURL欄に「localhost」と入力し、
ページが開くか確認してみる。
→ApacheのサーバOKみたいな案内が出るはず
→状況によっては「localhost:80」または「localhost:8080」と入力しないといけない場合もあるとのこと
※Skypeは標準で80番ポートを使用しているらしいので、
ポートを変更しておくのが安全。
Skypeの「ツール」「設定」で「詳細」「接続」のところにチェックボックスがあるはず。
★ PHP ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
PHPのサイト http://php.net/
PHP Windows用 http://windows.php.net/download/ からダウンロードする。
Versionは「5.2.17」にすること。
ちなみに以下が直ダウンロードリンク。
VC6 x86 Thread Safe Zip
http://windows.php.net/downloads/releases/php-5.2.17-Win32-VC6-x86.zip
→「スレッドセーフ(Thread Safe)版」じゃないとApacheでPHPが起動できません。
→「msi Installer版」は余計な処理をインストール時に実行される可能性があるのでお薦めしないそう
→最新バージョンが現段階で「5.4.11」であるが、Apacheとphpで紐付に使うdllが新しすぎて(Apacheのバージョンは古めより)入ってないので「5.2.17」をインストールする。
ダウンロード後、zipを解凍したら
「C:\Program Files」などにフォルダを移動する。(目障りじゃなければよい。パス設定するのでフォルダの位置は今後簡単には変えられない)
配置時には、フォルダ名を「php-5.2.17-Win32-VC6-x86」から「php5」ぐらいに簡単なものにしとくべき。
その後、PHPの環境パス設定を行う。
「コンピュータ」を開いて「システムのプロパティ」
「システムの詳細設定」→タブ「詳細設定」→ボタン「環境変数」
システムの環境変数にある変数「PATH」をクリックし「編集」
変数値のお尻に追加
「;C:\Program Files\php5;」
「OK」で完了しウィンドウを閉じる。
★ Apache と PHP の紐付け -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
このサイトが参考になったので一応貼ります(トラブル時参照どうぞ)
http://www.wakhok.ac.jp/~saga/text/2006/webprog/install.html
【Apache:httpd.conf】
apacheのイントールフォルダ(デフォルトではC:\Program Files\Apache Group\)の「Apache2\conf\httpd.conf」のファイルを編集します。
1. 173行目付近
#LoadModule ssl_module module/mod_ssl.so
の下に追記
LoadModule php5_module "C:/Program Files/php5/php5apache2.dll"
PHPIniDir "C:/Program Files/php5
※行番号がわからなかったらテストエディタの検索機能を使う。(便利なTerapadをインストールしておくこともお薦め)
※パスは自分のフォルダ階層に合わせて設定すること
※Terapadだと、エディタモードの文字コードは「SJIS」で展開されるはず。
※フォルダ階層のパス明記は「/」スラッシュを使えばよい。フォルダがパスの末になる場合はスラッシュは不要。
→これによりPHPモジュールの読込が完了
2. 800行目付近
#AddOutputFilter INCLUDES .shtml
の下に追記
AddType application/x-httpd-php .php
AddType application/x-httpd-php-source .phps
→これによりphp拡張子の対応が完了
解凍したphpフォルダにある「php-ini-dist」を「php.ini」に名前を変える。
※バージョンによっては「php-ini-development」等がある。
1. 491行目付近
;Directory in which the loadable extensions (modules) reside.
extension_dir = "./"
を次に書き換える
;Directory in which the loadable extensions (modules) reside.
extension_dir = "C:/Program Files/php5/ext"
※httpd.confと記述方法は同様、パスには適切なものを書く。
2. 614行目付近
※これでPHPのcURLが使用可能となる。ネットワークを返したHTTPリクエスト(URL操作)が可能。
3. 625行目付近
;extension=php_mbstring.dll
extension=php_mbstring.dll
※これでマルチバイトの文字列操作(正規表現,検索,置換)等ができる
4. 633行目付近
※試してはないが、これでmySQLが使えるはず
5. 1198行目付近
; internal/script encoding.
; Some encoding cannot work as internal encoding.
; (e.g. SJIS, BIG5, ISO-2022-*)
;mbstring.internal_encoding = EUC-JP
を以下のようにセミコロンを消してコメントアウトを解除し、
文字コードをSJISに切り替える。
; internal/script encoding.
; Some encoding cannot work as internal encoding.
; (e.g. SJIS, BIG5, ISO-2022-*)
mbstring.internal_encoding = SJIS
追記: 日本語を操作するにはphp.ini mbstring あたりを細かく設定する必要がある
→http://d.hatena.ne.jp/lanevok/20130127/1359264634
Windowsの右下のアイコン、ない場合はスタートメニューから
「Apache HTTP Server / Monitor Apache Servers」を探し、開く。
「Restart」ボタンによりサーバを再起動し設定を反映させる。
phpが正常に実行できるか確認する為に、
テキストエディタを開き
しょうなりphp?
phpinfo();
を書いて「phpinfo.php」で保存する。
保存場所は「Apacheフォルダ\htdocs」内。
その後、ブラウザを開きURL窓に
「localhost/phpinfo.php」を入力して開く。
phpの設定結果画面が表示されればphpとApacheの紐付けが完了したことになる。
★ PHP Eclipse (PDT) ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Eclipseの日本語化プラグインを置いてあるサイトはこちら
http://mergedoc.sourceforge.jp/
「4.2 Juno」でよいかと。
PHP 32bit Full Edition のDownloadをクリックする。
直ダウンロードリンクはこちら
http://mergedoc.sourceforge.jp/pleiades-redirect/4.2/pleiades_php-32bit_jre.zip.html?20121123
eclipse.exe で起動したら、
ワークスペースをどこに配置するか聞かれるので
Apacheのlocalhostに直結するフォルダ位置 (ex. C:\Program Files\Apache Group\Apache\htdocs) にする。
その後PHPプロジェクトを作成、PHPファイルの作成(上記のphpinfo.phpをEclipse上で作ってみるとよい)をし、
実行すれば確認することができる。
★ mySQL (Workbench) --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
mySQLのサイトはこちら
http://www-jp.mysql.com/products/workbench/
日本語化できます。以下のサイトが参考になりました。
http://d.hatena.ne.jp/koiwaiyuji/20120206/1328543498
こちら http://www-jp.mysql.com/downloads/workbench/ より
mySQL 5.2.45(現在は) Windows x86 32bit ZIP Archive をダウンロード
※MSI Installer は余計な処理をインストール時に実行される可能性があるのでお薦めしないそう
※ダウンロード時にログインしろとか言われます。ID取得しないとダウンロードさせてくれないのでしょうがないなぁーって感じで
登録してダウンロードしてください。
次に日本語化についてですが、
以下のサイトに日本語化パッチがあるのでダウンロード。
http://sourceforge.jp/projects/oss-ja-jpn/releases/?package_id=10742
「5.2.34_ja6.tar.gz」でok。というのは、バージョンが違う場合でもうまくいったりします。
直ダウンロードリンクはこちら
http://sourceforge.jp/projects/oss-ja-jpn/downloads/53180/mysql-workbench-gpl_5.2.34_ja6.tar.gz/
tar.gzはLhaplusあたりの解凍ソフトであれば、解凍することが可能です。
ただ、解凍はこれだけでは足りなくて、解凍されたファイルに
「mysql-workbench-gpl_5.2.34-6_i386.deb」があるはず。
これも解凍する必要がある。7-Zipでなら解凍可能。
(7-zip サイト http://sevenzip.sourceforge.jp/ ※これはmsiインストーラで問題ない)
これを解凍した後、
「usr\local\share\mysql-workbench\data」内にある
約20個のファイルを
始めにダウンロードした本来のmySQL Workbenchの「data」フォルダに全部上書きさせる。
起動して日本語化されているか確かめる。
※mysqlのサービスがこの方法だと立ち上がらないはずなので実行できないと…インストーラ形式の方が良い可能性
以上です。
お疲れ様でした。